ご挨拶

日本心臓血管放射線研究会代表幹事 佐久間 肇photo

令和2年4月からの代表幹事を務めております三重大学医学部放射線科の佐久間です。
日本心臓血管放射線研究会は心血管疾患の放射線診療に関する研究発表と知識の交流を目的とする研究会で、1974年に「心臓放射線研究会」として発足してから46年の歴史を有しています。私が本研究会にはじめて参加したのは、1980年代後半であったと思いますが、非常にレベルの高い白熱した症例検討が繰り広げられ、一例一例をとても大切にされる先輩の先生方の姿勢に大きな感銘を受けたことを覚えています。こうした本研究会の伝統は、歴代の代表幹事である小塚隆弘先生、高宮誠先生、林邦昭先生、栗林幸夫先生、望月先生をはじめとする先生方に受け継がれ、今日に至っております。心臓血管領域を専門とする私にとりまして、本研究会の代表幹事を担わせていただくことは大変光栄なことであり、本研究会のさらなる発展に全力で尽くしてゆく所存でございます。

 これまでの20年間、心臓血管領域のCTやMRIは技術的に目覚ましい進歩を遂げ、当研究会はこうした新技術の発展、新しい臨床応用分野の開発、教育や知識の啓発、放射線被ばくの低減などに中心的役割を果たして参りました。CTやMRIなどの画像診断装置のハードウエアについては、新製品や新技術が市場に出てくるペースは今後鈍化すると思われます。一方、深層学習や人工知能の分野については、予想を上回る速度で心臓血管画像診断とその周辺領域における進歩と実用化が進んでおり、心臓血管放射線科医のこの分野における役割とチャンスはますます大きくなっています。当研究会も、循環器内科医や工学系研究者との連携をさらに強化するとともに、この分野における知識の交流や教育活動の活性化を図っていくことが重要と考えています。

 COVID-19は2020年夏の当研究会開催にも大きな影響を与えましたが、今後の研究会の開催方法も新しい時代に対応して発展させてゆく必要があります。最初に述べましたように、本会の最も大切な伝統は「症例をしっかり議論する」ことであり、WEB配信やe-learningを取り入れながらもこうした伝統を継承していけるように、学術・教育委員会、国際委員会、将来構想委員会で議論していただきながら、皆様とともに新しい時代の心臓血管放射線研究会を発展させていきたいと思います。どうかよろしくお願い申し上げます。

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